阿闍梨餅本舗 御菓子司 満月




和菓子「店」を意識するようになるまで店名を知らなかった。
固有名詞ながらも、それくらい有名かつポピュラーな「阿闍梨餅」。
生地のこのもちっと感はちょっと他にはない。
中の粒あんも美味しいのですが、とにかく生地のオリジナリティーが出色。
学生時代、部の公演にK大さんがいつもこれを差し入れて下さってました。
知名度も味もよくは判らず、でも美味しくてぱくぱくぱくぱくといくつもいただいたのを覚えています。
先輩からの申し送りなのでしょうが、地元(ご近所)の名品を贈るセンスに今更ながら感心。
ていうかおつかいもののセンスが大学生の域を超えてますよ。くそう。

各百貨店、京都駅のお土産売り場等で買えます。
1個105円。箱入りは10個から。
賞味期限4〜5日ってのが惜しい!

にしても京都のおいしいものって日保ちしなさすぎ。
だから美味しいのはわかるんだけどさ。
でもおかげでおつかいものやお土産選びには苦労するでげすよ。


[阿闍梨餅本舗 御菓子司 満月]
京都府京都市左京区毬小路今出川上ル
075-791-4121
9:00〜18:00/水曜定休(本店)

2006年6月。

粉包装の裏面に、こんな可愛い注意書き。


あじゃり餅は、特殊包装してありますが、生菓子のこと故、なるべく早くお召し上り下さい。餅製ですので、特に冬期等固くなりましたらオーブン等で加熱していただくか、うす衣にて油揚げして頂くと格別の風味がございます。
      満月 店主 敬白


大正時代に二代目が考案したそう。

京都の銘菓って結構明治大正期にできてる気がするのは豆平糖の話を聞いた直後だからかしらん。
でも「京銘菓」っていうとなんかもっとすごい昔からあったっぽい気がしてしまうので新鮮だったのですよ。
原材料が、砂糖、小豆、餅粉、玉子、水飴、トレハロース。
なんです。

生姜とかなんか入ってないんですね。
でもなにかの風味がありませんか?
入ってない? ほんとに??
・・・不思議だー。


余談ですが、原材料表記で「卵」じゃなく「玉子」の字を使うのってややレアだと思うですよ。可愛いなあ満月さん。
断面。

これでもかってくらい基本のつくりなんだけどなあ。何がちがうのかなあ。でもだって絶対何かちがうもんなあ。


・・・不思議だー。
そこはかとなく個性的な文言。
というか、やっぱりどう言うかではなく何を言うかなんですよね。しみじみ。
そして作り手の顔とか人柄って、こんなところにも出るもんですねえ。さらにしみじみ。



あ、もうひとつ、これも。

内容量 1ケ(42g)


なんかもう、一つひとつをどんなに律儀に大切に作ってるかが痛いほど伝わってきませんか。いいなあ。







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