開化堂(kaika-do)



茶筒専門店。
素材は、ぶりき、銅、真鍮の3種類。

使い込むほどに色と風合いが変わっていく・・・・・っていうトコが注目されやすいけど、それ以前に、まず茶筒としてとても素晴らしいと思うのです。
鮮度が保たれる。手に馴染む。という、本来的な性能として。
そして、私が一番気に入ってるのは、密閉度が高いために、開閉がどうしてもゆっくりになる、という特性。
長めのひと呼吸が必要になる。それが、お茶を淹れる、という時間とプロセスを、少し、でも確実に豊かにしてくれる。
開閉のゆっくりさとか、手に持ったときの重みとかが。
きちんと作られたものは、使い手に、正当な扱いを要求するのでしょう。
・・・・と、すっかり惚れこんですでに2個目。物欲の虜?(笑)

あと、もうひとつ。
ご主人が、とても気さくでよい人なのです。バリバリの職人さんなのに、話好きで、お茶好きで、丁寧で。
一見客でもまったく分け隔てなく、きっちり対応してくださって、正直、驚きました。
おいしいお茶屋さんも紹介していただけて、ほんとに感謝してます。モノも技術もだけど、そういうところって、実はかなり大事だよなー。


[開化堂] 公式サイト http://www.kaikado.jp/index.html
河原町六条東入
075-351-5788
9:00〜18:00/日祝定休



2005年4月


ぶりき缶。
色の変化が一番遅くて、十年単位。
跡継ぎのご子息の
「最初はぶりきだった」の言葉に惹かれて。
内蓋のツマミは真鍮。
120g平筒。
「細身より絶対使いやすい」という
ご子息の太鼓判通り、
手持ちの100g用細長缶と比べて、
使い勝手抜群。


お店まで足を運ぶと、
「わざわざ来てくださって」と、
茶さじをおまけしてくださいます。
・・・・嬉しい。
ふたつめは銅。
後輩夫婦の転居祝いと一緒に。
中はぶりき。
これは3種共通。
「お名前彫りましょう」
「(日数は)どのくらいですか?」
「今すぐ彫りますよ」
「えっ!」
ということで、お願いしました。


目の前で、平刀で、
トントントンと刻んでくださいました。
複雑な文字ですみません(笑)。
河原町通りから一筋東に入ったとこ。
外観はほんとに普通のおうち。
一応暖簾がかかってるけど、
最初はかなりためらいましたがな。
「は、入ってよろしいんで?」
はい、大丈夫、お気軽に。


立派な箱に入ってます。
きれいな和紙張りで、
ペンたてに流用。
・・・せこ。
テープを使わない折り技。
どこか折り型を思わせて、
こういうところも好きです。






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