駒井家住宅



昭和2(1927)年竣工。
ヴォーリズ建築事務所。
財団法人日本ナショナルトラスト保護資産。


[駒井家住宅]
京都市左京区北白川伊織町64
毎週金・土/10:00〜16:00(入館は15:00まで)
維持修復協力金一般/大人500円 中・高200円 小学生以下無料
(財)日本ナショナルトラスト会員無料

  日本ナショナルトラストの紹介ページ http://www.national-trust.or.jp/properties/komaike/komaike.html
  駒井家住宅ブログ http://komaike.exblog.jp/



2008/11/3(11/8up)


外観。 アプローチ〜ポーチ。 2Fの書斎。


マイ理想書斎発見。
木の机の長く愛用されたものって
なんともいえない味になりますね。
って机に限らないかもだけど、
とくに机は私が望んでいるから
そう思うのかも。


丁寧に作られた物に
丁寧な時間を塗り重ねていくと、
こういう存在になるんだなあ。


ヴォーリズ建築、ではなく、
駒井さんという人が好きで保存に
携わってる方があると素敵だなー。と。

公共建築ではなく「住宅」なので、
思います。
机上のようす。
三角定規が愛おしい感じでした。

よく保管と管理をされてます。


最初「ん?」と思った
サイエンスカフェの取り組みとか、
でももしそーゆー↑背景ならいいな。

「先生んちにお邪魔しよう」
「オレ実は奥さんのお茶が楽しみ」
とか。どんだけ妄想。
超気に入った
2F寝室の肘掛け椅子。

何ってこれ背もたれが
素敵に角度調整できるのですー!
ホラ!
ホラホラホラ!!

構造シンプルなれど機能過不足なく、
よって美しくて使いやすい。

こういうの大好き。


しゃもじの機能をつきつめれば
形状は自然に美しくなった
っていう、高村光太郎の
「機能美」についての文章を思い出す。


さてこれはドアノブです。

パブリックは紫、
プライベートはクリアで
意味づけされているそう。

美しさや(発想の)こまやかさ以上に
ドアノブにこういう素材をもってくる、
それを家中統一する、
ってところが、なんか響く。


「伝アメジスト」。

いやそれはちょっとさすがに
ガラスか何かだと思うんですけど(笑)。


でも「なるほど」
と思ってしまうくらい
きれい。
こんな感じで使われてます。


わかるかな。
中央ドアの手前右側。
こういうところが
全部ああいう素材なのですよ。
ヴォーリズといえば神戸女学院。
神戸女学院といえば

「学舎は教育する」

10年ちょっと前に知ったこの言葉、
ものすごい脳みそに焼きついてる。

建築と空間の薫陶作用を、
簡明かつ十二分に言うとります。

駒井の奥さんが
神戸女学院の卒業生だってことは
この家のどこにどう
そしてどこまで作用してるかは
わからないけど、
なにはともあれ
素晴らしいと思う。

なにがっていろいろ。
お庭から見る。 お庭にかわいいものが
咲いていました。

こんぺいとうみたいで
ホンマにかわいかった。

エノモトさんちにあったのこれ?
色がちがうけど。


一緒にいた友達に
「こういうかわいさが好きだとは」
と驚かれましたが、
いや好きですよ普通に(笑)。
普通の女子ですから。
よい働きかけの作用が出るまでには
長い時間が必要なのかもしれない。

いや、ちがうか。

いい悪いではなく
やっぱり時間の長さの問題かな。

長く残る結果はすぐには出ない。

どうだろう?






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