旧金毘羅大芝居(金丸座)



  天保6(1835)年建立。現存する日本最古の芝居小屋。明治33年に「金丸座」と改称、現在に至る。
  廻舞台、せり、すっぽんを含め、仕掛けはすべて人力で動かす。興行時は、地元の青年会メンバーなどもボランティアとして協
  力するそう。ただし「かけすじ」(宙吊りの古式装置)だけは、操作が難しいため、製作した大阪の職人がやってきて担当する。
  また、舞台上手の「仮花道」、花道つけねの「空井戸」は、共に江戸時代の劇場構造を今に伝える貴重な存在。現在、他の劇
  場には残っていない。
  照明には自然光を利用。3階明かり窓の障子越しの陽光が主光源。板戸を下ろすとほぼ完全な暗闇になる。ただし板戸を一枚
  ずつ人手で閉めるため、瞬時の暗転は困難。
  楽屋は1階と2階にあり、本来は2階が役者の楽屋だが、階段が狭く急なため、現在の興行では1階楽屋を使用しているとか。

                                                                  2005年1月8日訪。

外観。 ねずみ木戸。 場内全景。花道から見る。
写っていないが、すごい梁。
客席。枡。
花道左のでっぱりが「空井戸」。
下手楽屋口。 舞台の裏側。 上手楽屋口。木の引き戸が重い。 楽屋廊下。天井低い。
楽屋。壁付けで棚がある。 楽屋。たしか頭取部屋。
戸の向こうはいきなり外。
2階楽屋へ上がる階段。8段。頭上注意。 2階楽屋。吹抜勾配天井。
本来ここが役者の楽屋。壁付けの棚が、1階とは異なり、座って使える高さにある。
2階楽屋、見返し。広い。 可動式の格子の戸。全開状態。
開口部は全てこれ。名称不明。
少しずらす・・・・。 閉じると完全遮蔽。おおー。
奈落に下りる階段。 >奈落から見上げる。 奈落。丸柱は廻り舞台の仕掛け。
土と水と地下の匂いがする。
廻り舞台の仕掛け。
柱を人が押して舞台を廻す。
周回コースに踏石が埋めてある。
せりの仕掛け。 せりの留め具。 この角柱で上げ下げすると思われる。 奈落。花道下あたりから見返し。
右の石垣は客席直下。
客席床下。下は土。根太が立派。 すっぽんの仕掛け。
せりよりコンパクト。
花道に上がる階段。鳥屋に出る。 鳥屋から花道下へ。
風呂場。ここも格子の窓。 風呂桶。一人サイズ。椅子内蔵。 こっち側は開き戸。あけるとこんな感じ。
下には焚付口。
風呂場の窓から外を望む。
楽屋裏側の外廊下が見通せる。
手前中央の四角いのが空井戸。
興行時は縦の仕切りを一本おきに外し、
二帖一枡で使う。五人掛け。
枡の番号。縦が番号、横はいろは。 天井はすべてぶどう棚。竹組。 はしご。
向こう桟敷の見返しにある。
2階東桟敷からの眺め。 1階西桟敷外側。
外廊下から直接出入りできる。
板戸は2重。さらに障子。







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