東福寺(TOFUKU-ji temple)



「600年前、桜を全部切りました。春より秋を選んだ、お寺です。」

というのは、JR東海のコピー。

さすが、うまい。
言い尽くしてる。
ってことで、「春より秋を選んだお寺」の、秋を見に、行ってきました。



東山区粟田口三条坊町
9:00〜16:00(11月のみ8;30〜16:30)/無休
通天橋・開山堂 400円
方丈八相庭園 400円

竜吟庵 200円?
即宗院 200円?

                                                                 2005年11月29日訪。

通天橋入ってすぐ左手。一面紅葉の絨毯。ほんとはもう少し鮮やかに緋色なのだけど。 ここの紅葉はほんとに紅で緋色ですごい色。ここがしょっぱなだったから気づかなかったけど、こんな紅葉、そうそうないですよ。
「燃えるような」とは、まさにこの色。
開山堂。
上が楼閣?になってるのが珍しいらしい。ほー。と、フツウに観光。
散り競う紅葉もいいけど、
石に散ったこの風情も独特。






しかもあなた、お寺の僧たちが、桜を全て切ってまで紅い紅葉を植えたのですよ?
しかもこれ、気づかない人多いでしょうけど、お寺の外側じゃなく、内側、裏側ばっかりなんですよ?紅葉植わってるのって。
びっくりするっちゅーねん。


苔に紅葉。龍吟庵の入口で。 龍吟庵。西庭。
わかりやすいほどそのまま象った龍の石。
黒石は雲を示すそう。
龍吟庵。の裏手。
ここですわ、開眼(笑)したとこ。

紅葉エロいー!
だって花も咲かずにずっと緑の葉を茂らせていた木が、この一時期だけこんなに緋く紅くなるんですよ?
この後他の紅葉を見て初めて気づいたが。こんなに濃く深い紅の紅葉は他になく。
こんなに濃艶な紅葉も他にない。
同じ「紅葉」でありながら、こんなにも風情が違うことに驚いた。
そして思う。なるほど、「東福寺の紅葉」が有名なのも道理と。







即宗院の庭。
期間限定特別公開。
奥に、「西郷隆盛東征の碑」ってのがあって、そこに至る道がすごかった。
「ものすごし」とはこのことかと。
さびれた、すさまじい空気感と、何かの重圧。濃い緋色の紅葉も、ここだけは淫らがましくなく。
「注意! 蛇、咬。狸、糞。」
の看板も見事(笑)。
碑へは階段をのぼる。
上から見下ろし。

道沿いの土塀が悲惨に崩壊してて
「土塀修復に御寄付を 一口千円」。
思わず一口。
滅多にこんなことしないんですけど。


2005年の紅葉/銀閣
/青蓮院
/御所
/哲学の道
/永観堂


2006年の東福寺/紅葉



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