ROTA Island(ロタ島/北マリアナ連邦) @



ロタホール(センハノンケーヴ)に最も美しく光が入るのがこの季節。
ってことで、突発旅行、ロタに決定。

ROTA(ロタ)。
アメリカ合衆国自治領北マリアナ連邦の島のひとつ(北マリアナ諸島最南端)。
サイパンの南、グァムの北に位置し、島の面積は約125km。
一周が東京山手線一周程度だそう。人口は約5,000人。
島には信号がひとつもなく、公共交通手段もなし(タクシーも)。
水道水が湧水で美味しく飲めるという、これは南の島では(でなくとも?)珍しいことですね。
そしてもちろん、マリアナブルーの海。ロタホールと、きっと世界一の壮絶な透明度。

・・・・と、このあたりが前情報。
ボーーーッとしたいダイビング旅行にこれ以上はないほど望ましそうな
ジェネラルインフォメーションで、行く前からテンション上がりまくり。
まったり準備を万端に整えて、気合満々で出発しましたとさ。



   +++お世話になりました+++
   旅行会社:てるみくらぶ
   宿泊先 :The ROTA HOTEL
   サービス:Blue Palms

   日程:2005年6月21〜25日


そうそう、そんでネットが!
なんとADSLのインターネットが
フリーで使わせてもらえたのです。
共用だからゆっくりはできないし、
見てる画面も背後から丸見えだけど、
ニュースやお天気チェックができるし、
メイルもネットも使えるし、
ていうか、私ネット中毒ですから(笑)。
島の北側にある空港から、
南端の中心地ソンソン村に続く道。
車も人も家もほとんどありません。
お世話になったロタホテル。
総支配人はツムラさん。
自転車レンタルあるのがGOOD。
買い物したかったので「カゴつき」と言うと
オレンジのママチャリ貸してくれました。
お部屋はこんな感じ。
机がしっかりしてて私的にポイント高し。
あと、空調の温度設定がちゃんと
機能するのも有難かったですね。





ダイビングサービスはブルーパームス。
村の東側にあります。のどか。
もっともこの島ではどこもこんな感じ。
さあ、海へ。
「車に乗ってくださーい」
って、トラックの荷台なんです。
埼玉のシニアチームとご一緒に。
東の港。工事中で「ちょっと不便」だそう。
3年前の台風被害の補修中。
・・・・・いつ終わるんだろうねー。
港で働く「春日井クレーン」。
工事車輌や車は日本製が
がんばってました。
TOYOTA、NISSAN、優勢。





1本目コーラルガーデン。
まさに珊瑚のお庭。
チョウチョウウオが乱舞するお花畑です。
固有種ダスキーアネモネフィッシュ。
つまり浅黒いクマノミちゃん・・・。
写真ブレててごめん・・・・。
ショップの海側は草原から砂浜に
なってて、ちっちゃい小屋があります。
壮絶のんびり気分。
放置されたタイヤにツタが・・・。





2本目、おっといきなりロタホール!
今朝着の千葉の女の子コンビ
(NさんとNさん)と合流。
よく晴れて、きれいな陽光が
上から入ってます。
「なるほどこれがロタホールかー」
と、このときはそれなりに
満足していたのだけれど・・・・。
(理由は次頁にて)
それにしてもなんて青。
水が青い。
本当に青い。





午後、お宿で自転車を借りて村へ。
右手には海、左手が山。
そして山はめっちゃジャングル!
これは洞窟博物館のあたり。
「昔の日本の工場跡があるよ」
てことで行ってみたシュガートレイン。
・・・・えーーーっ!Σ(@Д@)
ちょっと待てちょっと待て!!
これってアレじゃないか、
砂糖王・松江春次さんとこの
工場跡地じゃないか!!!
大概マニアックは承知ながら、
これには勘弁してくれってくらい
悩殺されました。ヤバーイ!
(ていうか、ヤバイのは私・・・)
工場の建物は煉瓦造り。
小さな赤い蒸気機関車はドイツ製。
跡地。とはいえ、放置状態で、
海の潮風と歳月にさらされている。





すぐ横は海、
5分も歩けば西の港。
でもここはとても静か。
あんまり静かで、耳鳴りがするほど。
煉瓦は崩れ放題で、
鉄骨むき出し、草ぼうぼう。
・・・・この重さは一体なんだろう。
歴史?
それはもちろんそうだけど、
でも多分、それだけじゃない。





人為とか、自然とか、時間とか。
突き詰めていくと、
いやになるほど平凡な言葉に
集約されてしまいそうだけど。

■松江春次(まつえ はるじ)■
明治9(1876)年生まれ、
昭和29(1954)年歿。
旧会津藩士松江久平の次男。
日本で初めて
角砂糖の開発に成功した人。
日露戦争、第一次世界大戦後の
大正10(1921)年、
南洋興発株式会社を創立し社長に。





マリアナ諸島の浮浪移民を救済し、
サイパン、テニアン、ロタの製糖事業を
はじめ、各種事業を展開する。
日本統治時代のミクロネシア経済の一翼を担い、また日本からの開拓移民の招致、導入にも尽力した。
サイパン島には今も「シュガー
キング(砂糖王)」の銅像が残る。
太平洋戦争の日本敗戦後、米軍は
当然ながらこの像を壊そうとしたけど、
島民の強い要望でそのまま残されたそう。
ちなみに、
国外にある日本人の銅像は、
野口英世の像と
この松江春次の像の
2体だけだとか。
歴史は白と黒だけじゃない。
日本の「近代」は
もっと考えられるべき時代であり
語られるべき歴史であると
思うのだけれど。









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