Bec Rouge(ベック・ルージュ)@   <1/2/3>  3=2007/6/2更新



※2008年夏〜約1年間の長期休業中※

3年ほど前に出会って以来のマイベスト。ここのケーキほど感動と幸せをいただけるケーキにまだ会ったことがない。
ほとんどすべてのケーキが超絶美味。というか、ひとつひとつが「作品」って感じ。作り手の魂を感じる、これほどの食べ物を他に知らない。
・・・と、すっかりイタイ人なコメントだけど、要するに滅多惚れなんですわ。

土日祝しかやってないとか、ショーケースがないとか、場所が不便とか、種類が少ないとか、そんなこんなんがあってもなくても。
明らかに人見知りそうな小柄なパティシエ・ヤマグチさんもいい味出してます。

ある日、12時半に売り切れてて大変ショックだったことが。事前に電話で取り置きが望ましいようです。


京都市左京区一乗寺花ノ木町21-3(一乗寺下り松)
075-706-5085
11:30〜売切まで/土日祝営業(臨時休業あり、平日は大きいケーキ等の予約のみ) ※8月はケーキお休み


2006年3月〜


←2006年12月10日撮影。
外観。
言うたら「普通のおうち」の
延長線上なんですが、
外構がんばってはります。
かわいいです。




そしてこのアプローチがどきどきします。
うまいなあ。
・・・なのかも。
(左写真左から)

キャラメル・パスィオン〜キャラメルとパッションフルーツのムース〜

アカピュルコ〜オレンジの軽いムースとチョコレートクリーム、種入りフランボワーズジャム〜

(名称不明)〜チョコレートとじゃがいものムース〜
本日の生菓子3種。
詳細は右に。




ポロネーズ〜ブリオッシュとメレンゲのケーキ、キルシュ入りカスタードクリーム〜 シュー・ア・ラ・クレーム
ディプロマットクリーム?
2006年3月
「大きめに切って、全部の要素が一度に口に入るように食べてください」と言われたこのケーキ。
甘い甘いメレンゲは、表面はパリッとしてるのに、中はまだふわふわ。
ブリオッシュはお酒たっぷりでしっとり。
そんでびっくりなのが洋酒バリバリのカスタードクリーム。だってこのクリーム全く甘くない! 甘くないカスタードなんて初めて。
で、これらをまとめて食べると・・・。

(((;゜Д゜)))) ((((;゜Д゜)))

って感じでした。
本日の感動第一弾。
本日の感動第二弾がこれ。

真ん中のちょっと黄色っぽい層がじゃがいものムースというかペーストというかピューレというか。

最初「じゃがいも」と聞いたときは、野菜素材に走るなんてどうしたことだ?と思ったけど、なんのなんの。

食べて納得。「なるほどこれか」と。
野菜素材に走ったわけじゃなくて、
このホロホロざわざわの食感を出すためにジャガイモが必要だったんだー。
ビシソワーズみたいな、なめらかなのに素材感のある舌触り。下の生地にはナッツも入ってサクサク香ばしい。

嘘やろってくらい美味しかったです。




パウンドケーキ。

左、ゆず。

右、はちみつ。
ムース・ア・ラ・ビエール・ベルジュ
ベルギービールのムース、オルヴァル(←?)の香り 600円。

上下のスポンジ生地は黒砂糖。つぶつぶと黒いのがこんがり甘く香ばしい。
「ムースがとてもやわらかいので横に倒して食べてください」とのアドバイス。

たしかに。

ふわふわのムースはまさにビールのほろ苦い味。黒砂糖の香ばしい甘さとあわさると、目の覚めるような鮮やかな味わい。

「これを期待してこの店に通うんだよなあ」と改めて思った次第。
プロフィットロール 350円。
生クリームのシュー、ナッツのチョコレートソース入り。

前回カスタードをいただいたので今回は生クリーム。・・・くらいの気軽なセレクトだったのですが。


待てー!
ってくらい美味しかった。

気軽に選んですみませんでした。
生クリームがふわふわだとか味が軽いのに濃厚でなんとも言えないだとか、シューが上はもちろん底までぱりぱりで香ばしいだとか、それももちろん素晴らしいんですけど、中のこのチョコソースが感動的。
まず、ほんとに「ソース」。とろとろ。そしてチョコ味が絶品。カカオすぎずチョコすぎず、でもしっかりチョコ。生クリームとのコンビネーションもいい。
美味しかった。ほんとに。
しかも350円かあー。

同じお値段の一般的なケーキがちょっとぼったくりに思えてくる。




2006年6月4日。
マンゴーとライム 550円。
マンゴーとライムの重なりが作り出すエキゾチックな独特の味と香り。


と、今月の生菓子リストにございます。
はい、その通り。

独特。

です。マンゴーの芳醇さとライムの切れ味鋭さの間に、ちょっと言葉にならない鮮烈なものがあるのです。ていうか「言葉にならない」は言っちゃおしまいなんですが、でもこれはちょっと他になさすぎる。上の二つに比べたら華やかさは少ないかもしれないけど、底光りする系の強い新鮮さだ。ていうかこのケーキは2度目ですがやはり驚きだったところがすごい。
ガトー・フランボワーズ 550円。
フランス、ローヌ渓谷地方の深紅に熟したフランボワーズと芳潤なチョコレート。


これは「食べる10ほど前に常温に出しておいてから」のケーキです。
なんでって、下から何層目かのチョコ層(焦茶色のとこ)が、冷蔵庫の温度だと固いから。しばらくおくとスポンジと同じ柔らかさになるから。

フランボワーズとチョコの組み合わせもすっかり一般的になりました。
よそでいただける機会も多いです。
ので、上の2つと一緒にいただいたとき、「あれ、普通やん」と感じました。
でも、半分置いておいてあとで単独でいただくと、やっぱりすごいケーキでした。

人間の味覚って贅沢。
そして危険。




本体は常温で馴染ませ、
別添ソースは直前まで冷蔵庫。

食べるときにのっけてぬりぬり・・・。


こんな感じ〜。 左、ナッツ。
右、米とオレンジ。
左、レモン。
右、くり。

2006.9.23



2≫




kyoto index