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パキスタンC 〜食とくらし〜   2007/2/10、18更新


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パラウ(ピラフ、炊き込みごはん)
ナン、生野菜(塩もみ)、ヨーグルト、
コルマ(煮込み料理)。
定番の献立て。
それぞれの具がバリエーション。
あと、オプションでほうれん草とかを挟んだ具入りパンがついたりとか。
みんなは手で食べますが、
私たちはヘタっぴなので
取り皿とスプーンを使います。
お茶はチョイ。

グリーンティーにカルダモンをプラス。
爽やかで温まっておいしい。

これはちょっとくせになります。
これはぜひお土産にしましょう。

カルダモンが房(?)ごと!
このままお茶葉と一緒にポットに入れて
お湯を注ぎます。

旦那さんはストロングがお好み。
彼専用ポットがありまする。
私もそっちがおいしいと思って
それを分けてもらっていたら…。
…ら、単に「濃い」のではなくて
茶葉が違ったのでした。
上等のいいやつ(笑)。
なるへそ。そりゃ旨いわな。



ナンは、お店でも売ってるのですが、
家で焼きます。

ナン焼きの日は、朝から仕込み。
ちょうど昼食に焼き上がるタイミング。

28日8時40分。
練って寝かせた生地を成形。

ここらのプロセスは普通にパン作り。


12時32分。
タンドールで焼きます。
水を塗ってはりつけて。

具入りにすると、
落ちたりくっついたりしやすくて、
きれいに焼くのが難しい。

焼き立てで並ぶナンは当然ながら激美味。
ナンはいつもすごい勢いで減るのですが、
さらに輪をかけてもりもり大人気。

それ以外のときは、
オーブンで軽く温め直して出されます。



13時7分。



第一弾、完成!

13時13分。


さて。
ナンを焼くのは上の人なのですが。
ミトンが、ただの厚い布なので、
よく火が移って危ないんだって。
ていうかそれは危ないでしょうそりゃ!

聡明で自分に厳しい苦労性の人。
彼女のいる社会にあっては、
女性が理知的で視野が広いということは、それだけであまりに大きな生きづらさに背負うことになってしまうのね。むーん。

ごはんが残ってきたら、
おじやに変身。

名前メモ忘れ。


日本のおじやと同じく、
喉ごしがべらぼうにいいので
つい食べ過ぎて危険。
花嫁を見に来たお客さんが
手土産に持ってきてくださったもの。


「マントール」。

と、聞こえた。

肉入りパンですな。



いただいたら、同じ系でお返しします。
食べ物には食べ物、布には布。
お帰りのお土産はなんだったのかな〜。
近所に住む旦那さんのお姉さん
のおうちにおよばれした時のごちそう。

バナナ、りんご、グアバ、ナシ。

バナナは小さくて味が濃いやつ。
りんごはさくさく。
グアバはもっとさくさく。
耳には馴染みの果物だけど、
普通に剥いて食べたのは
もしかして初めてだった。

ナシは、ペアー(洋梨)とは別に、
和梨を意味する「ナシ」という単語が
英語にもあるそうな。へえー。
「ツナミ」みたい。

28日19時13分。
最終日。

リクエストに応えて
マントールを作ってもらえることに!

私たちは日本から持って行った
日本米でおにぎりを作ります。


「あなたのために腕によりをかけて
マントールを作ってあげる」

そう言ってくれたのは中の妹さん。
チャーミングで元気でチアフル。
いろいろ心配事もあるのに、
全開で私を楽しませてくれました。


13時51分。



蒸すのと……。 茹でるのと。 イタリアン風のソースとヨーグルトをかけ、
香草を散らしていただきます。


包み方が独特。
くるっとひねって、帽子みたいな形。
マントールにおにぎりに
焼き立てナンに具入りナン。

いやー、この日の昼食はすごかった!


14時2分。



噛み煙草。
ここんちの人は誰も煙草を吸いませんが、唯一アフガンのアッカがこれを。

より「ストロング」にする「ポイズン」として
「ビー(蜂)」を入れたりもする(!)。
もちろん死んだやつ。

……これは入ってない時ね。
ある日、朝食が済んだ後にいきなり
「バースデーパーティー」が始まった。

全開笑顔の子ども二人
花嫁と私の前に持ってきた
ケーキとクッキー(オンマウス)。

「「誕生日? だれの??」」
「「 For YOU!」」

キャンドルがマッチです!


「なんでやねん」
「今日とちゃうでー」
思わず大阪弁でツッコミながら、
二人でマッチを吹き消して
半部コずついただきましたよ。

マザレ、マザレ。
カッタ・ラフマ!



30日9時30分。
アフガンの干しメロン!


旦那さんが冬にアフガンに行ったときに
国境近くで買ってきたもの。

ハイバル峠を超えて、
標高高い雪に覆われた山の麓からやってきた貴重な貴重な干しメロン。

すごく美味しくて、ものすごく欲しかったけど、そんなことうっかり言ってしまうと全部ごっそり持たせてくれちゃう気前のよすぎる人たちなので、食べるふりしてこっそり少しだけ持って帰ってきたり。
ええ、そう、要するにネコババを(笑)。



……ただし、その山の麓の
「バスストップのショップで買った」ってのが意外性抜群のこぼれ話。

ハイバル峠とか、パキ・アフガン国境とか、
すごいハードなとこっぽいのに、
「バスストップ」があって、
しかも「ショップ」がある??

どんな環境も「日常」になるってことか。
味には保守的なのかしらん。

ご近所のおすそわけでいただいた中華風のスープ、パキスタン風のスパイシーなおじや、どっちも私にはとても新鮮で美味しかったのだけど、みんなはあんまりお口に合わなかったもよう。

お店で出てきた「中華料理」は
どれも斬新で衝撃的だと感じたけど、
もしかしたら現地で受け入れられるようにアレンジされた結果だったのかも。



お土産に持ってった和菓子と吹き寄せは比較的好んで食べてくれたんだけどなー。

ちなみにおみやの和菓子は
亀末廣の「京のよすが」特大2箱。
1つはみんなで。1つはお姉さんちにおよばれしたときの手土産に。

吹き寄せはぎぼし。

それに入ってる昆布が面白かった。
最初は反応イマイチで、
「これは何だ?」 「海藻だ」 「ふーん…」
って感じだったのに
「コレ、髪にええねんで」と言った瞬間…。
女性陣、我も我もと食べる食べる!

髪は女の命。
これこそ世界共通、
普遍の真理なのかもねー。



ヘナをしてもらいました。

こういうのは末の妹さんが抜群。
風邪で鼻ずるずるでしんどいのに
とてもきれいなヘナを。

しかも両腕に。
しっかり乾燥させた後、水で洗い流して
きれいなクズル(赤)になったらヤフシ。

でも手の甲は染まりが悪いみたいで
薄いしサラ(黄)だし……と、
みんなは残念がってました。


いや、あの、わたしは充分
ヤフシ(素敵)だと思いますが!
旦那さんが花嫁の手に描いた絵。
二人で駱駝で砂漠を越えて
アフガンに行くんだそうです。
月の沙漠です。

三日月の形が。
さらっと普通にコレなのが興味深い。
うむ。文化のちがいってこれだよな〜。


でもって数時間後。
「Oh!  We forgot our Luggage!」
みたいなことを叫んで、
真面目な顔してまたヘナを手にした旦那さんが超かわいかったですよ。



ウズベクの民族楽器ラバーブ。
アッカがすごい!
音がちがうのです。

滞在中に短いワンフレーズだけは
マスターしたけど……。

多分もう忘れただろうなあ。



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