道後・松山B 〜道後温泉〜


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日本にただひとつの「温泉に入れる重文」道後温泉。
ちなみにここで言う道後温泉は道後温泉本館のこと。松山市の市営施設です。


[道後温泉本館] 公式HP
愛媛県松山市道後湯之町5−6
089-921-5141


2006年5月3日



竣工明治27年(神の湯)の堂々たる表構え。いろんな様式が随所に複合されているのも面白い。
ザ・屋根図鑑。
連休中とあってすごい人。しかも前の道は車の量も多くなかなか修羅場ってます。
・・・と思っていたらなんのなんの。夜に前を通ったらばますますとんでもない修羅場で行列ができておりましたわいな。朝来てよかた。
表札?の額は意外と新しくて、昭和25年の登場。しかも映画のロケではっきり道後温泉とわかるものが要るようになって急きょ作られたそうな。なんだそうなのかー。 温泉自体の歴史は古く、いわく日本最古の温泉。白鷺が傷を癒すのを見て人が温泉の存在を知ったという伝説が。





明治後半以降の建設とあって、窓形状や意匠や照明系等、ディテールが近代っぽい。 ランプの似合う日本建築。
いいなあ、好きだなあ、このテイスト。
あちこちに玉の石がある。 妻や軒の瓦や手すりや欄間や、とにかくあちこちにある。





東側には、かつての霊の湯の玄関と、皇室専用浴室「又新殿」の入り口が。 ここが「又新殿」。言われてみれば大変立派な屋根が幾層にもなっておりまする。 塀の格子窓。 玉の石の神話の玉の石。
大国主命が重病の少彦名命を入浴させたところ快癒し、玉の石の上で踊ったという言い伝えにちなんで。神の湯2階席にある絵の踊る少彦名命の踊りようがかわいい。





ということで、いたるところに白鷺と玉の石のモチーフがあります。
ていうかありすぎ。
上の赤いのが振鷺閣(しんろかく)。
太鼓が刻を告げる。
建造当初、高価な赤ガラス張りの普請を「豪勢すぎ、無駄」と言われないよう、「火の見櫓を兼ねたもの」という名目のもとに作られた。
とは、タクシーの運転手さん談。
人力車があるのはこういう観光地のならいです。
つーことは、やっぱ地元の大学には人力車サークルとかあるんですかね。
ちなみにかつては北側が正面玄関だったらしい。なんで玄関の向き変わったのかが気になる。使い勝手考慮か、交通事情によるアクセス路の変化か、門前商店街とのかねあいか、もっとなんか違う理由か? もしかして単に建て増ししたとか?


二層の屋根の二つの妻に、ちょっとずつ意匠の違う玉の石。同行のTちゃんが教えてくれてパシャリ。
こっちが左上。
こっちが右下。こっちのが豪華っていうかデコラですな。ていうか湯温が高そう。 界隈をぐるっと回った後、坂道からやや見下ろしのポジションを発見。 道後温泉駅。
2002年に復元された坊ちゃん列車には車掌さん?が4人も乗ってて手動で稼働しているそうな。がんばれ伊予鉄。


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